私は裸足のまま 庭にでるとカイに歩み寄った …危険だと分かってる 分かってるけど 分かっていない自分がいる 「私も探すよ」 「は?」 「昨日。」 「…なんだ?」 「昨日、屋敷の近くまでおくってもらったからその借りを返す。って感じ…?」 頭で整理できていないまま 口にした言葉。 けれどカイは理解してくれたみたいで 「そうか、借りがあったな」 そう言いながら にっと口の端をあげた