ネオは涙ぐんだ目を 裾でこすった 私はそんなネオをみて ただそっと見守ることしかできなかった …ネオにそんな過去があったんだ。 きっと話すの辛かったよね? …ネオ話してくれてありがとう。 私は心の中でそうつぶやいた。 ネオに聞こえてたらいいけどな。 直接は気まずくて言える勇気ないけれど 心の中なら言えるよ。 そう思っていると ネオが浅く頷いた。 「聞こえた」 ネオは静かに笑っていた。