「初めまして舞花さん」


さっき微笑んでいた謎の男

真っ黒の長い髪を束ねた
好青年が私に微笑みながら言った


「…ぁぁ、どうも」


私はぎこちなく返事を返す



…なんなのこの人たち



てかここどこ?


…なに?
あの世界とは別に
本当に違う世界が存在するの?


私は驚きと謎で埋め尽くされていた



「君が信じるか信じないかはこれから確信していけばいい」



「え?」



「君が簡単に人を信じる子じゃないのは僕たちも知っている」


ネオは力強い目でそう言った



「意味不明」



私はぶきっらぼうに返した



…けれどネオの言った言葉は
まんざらでもなかった



「舞花さんはこの世界に鬼がいるのはネオから聞いてますよね?」


「まぁ、はい。」


束ねたロン毛が話しかけてきた



私がそう思った瞬間


ネオがぷっと笑った



…は?なんなのこいつ



私はネオを睨んだ