先生と呼ばないで【完】



しかし京平は私の方を見ようとはせず、八神君と反対方向に歩いてってしまった。



あんな京平は見たことない。


自分の手が震えている。


恐かった…京平の目。


彼の意外な一面に驚いていると、どこからか視線を感じた。


振り返ると遠くで八神君がこちらを見ている。



えっ!?どっか行ったんじゃないの!?


すると薄く笑みを浮かべながら近づいてきた。



「松原センセーいなくなった?」



「え、ええ…」



「あの人、結構キレやすいんだね、小春ちゃん家とかで暴力振るわれてたりしないの?」



そんな事、今まで一度もない。


いつも優しくて大人な考えを持っていて…



「あんな姿、一度も見たことなくて…あたしも驚いてるの。…ごめんね八神君…」