先生と呼ばないで【完】




「おい、何笑ってんだよ!?」



「…いや、別に。熱血教師の松原センセでも小春ちゃんの事になると男の顔になるんだなと思って」



「お前…ふざけるなよ」



八神君を鋭い目つきで睨んだ京平は、彼の前髪をぐいっと引っ張り上げた。




「このチャラチャラした髪の色とかカラコンとかなぁ、お前のそのなりでなんか、社会に通用すると思うか!?お前なんか大人しくただ学校に来てればいんだよっ!」




…ひどいっ


京平、そんな風に思っていたの?


八神君の髪の色は地毛なのに。


目もカラコンなんかじゃないのに。



京平の手を思いっきり跳ね除けて睨み返す八神君。



「センセーに関係ねーじゃん…放っとけよ」



そう言ってどこかへ行ってしまった。



「京平…どうしてあんなこと…」



ふと京平の手を見ると、怒りのせいか震えていた。