先生と呼ばないで【完】




「京平!あっ…と、松原先生…」



動揺して目が泳いでしまう。


京平がそんな私を見て、不思議そうな顏をした。




「さっきそこにいた生徒にお前の事聞いたら、生徒とここに入ってったって聞いて…何かあったのか?」




そう言って空き教室の中を覗いた瞬間、中から八神君が出てきた。




「八神!?」



「あれ、また松原センセーか」



「お前!また小春の事をっ……」



八神君に詰め寄ろうとする京平の腕を咄嗟に掴んだ。




「京平!違うのっ…」




しかし京平は私の腕を振りほどいた。




「何が違うんだよ?こいつはお前に気があるって言ってただろ!?」



そんな私達のやりとりを、じっと見つめていた八神君は口に笑みを浮かべていた。