でも私が絵のモデルになったら八神君といる時間が増えるわけで、また京平を不安にさせてしまう。
「…少し考える時間をくれない?あ、でも学校で絵を描くことは美術部の顧問の先生に話してみるわ、画材も貸してもらえるようにするから…」
「ん。わかった」
「でも…どうして私なの?綺麗な子はあなたの周りにいくらだって…」
そう言うと八神君は私の両手を掴んで、握った。
「小春ちゃんがいいんだよ、つーか、ずっと小春ちゃんを描きたいと思ってた」
宝石のような綺麗な目に見つめられ、私は身動きができなかった。
この目に見つめられると、自分はどうしても弱くなってしまう。
「い、一応考えとくから…」
八神君の手を振り払い、教室を出るとまたしてもタイミング悪く京平と出くわしてしまった。



