八神君は私と会うたびにわざとらしくくっついてきたり、抱きついて来たりしてきて。
授業はちゃんと受けてくれてるし、前よりも真面目になってくれたのは嬉しいけど…
八神君が私にちょっかいを出すたびに周りの生徒からの視線が痛くて…
「はぁ…」
次の授業の準備のため、誰もいない図書室で資料を探しながら一人ため息をつく。
八神君はなかなか手ごわくて、注意してもいつも軽く流されてしまう。
私の言い方が悪いのだろうか、もっと強く言った方が……
その時、図書室のドアが開く音がした。
ふと、入口の方に目を向けると、八神君が図書室の中に入ってきた。
彼は誰もいない事を確認するように周りを見わたし、そして影の方へ行った。



