「あんな人たち?」
「ガラが悪そうな人たちじゃない」
「………だから嫌いなんだよ、教師って。すぐ人を見た目で判断するよな。あいつらだってダチ想いの良い奴らなんだよ。知りもしないで勝手な事言うな」
八神君は呆れた顔で私を見下ろす。
「ご、ごめんなさい。…でも未成年はこういう場所で遊んじゃダメなの。あなたもわかってるでしょ?」
「そんなのオレの勝手。バレなきゃいーんだし」
「私にバレたでしょ!?とにかく、帰るわよ!」
私は八神君の腕を掴んだ。
「……結局さ、センセーも他のヤツと同じこと言うのな」
「え?」
「オレが授業に出て勉強して、真面目になって何になる?」
「…何になるって…将来のためになるじゃない…」
「嘘。オレの将来はもう決まってんだよ。夢もクソもない世界」



