先生と呼ばないで【完】



ドキドキしながら採点をすると……



信じられないことに、満点だった。



ど…どうして…!?


カンニングしてたわけじゃないわよね⁉︎



するとそこに、教頭先生が現れた。



「斉藤先生、さっきの時間、八神隼人が授業を受けていたそうじゃないですか」



「あ、…はい」



「すごいですね~こんな短期間で彼を席に着かせることができるとは!」



「あ、あの…八神君の成績って…」



「うーん、それが極端に良かったり悪かったりなんですよ」



「さっき英語の小テストをしたら満点だったんです…」



私は八神君の答案用紙を教頭に見せた。



「ああ、それは当たり前でしょうね」



「え!?当たり前!?」



「あれ?言ってませんでした?八神君は11歳までイギリスに住んでたんですよ」



い…いぎりす!?


イギリスってあのヨーロッパの?


絶句している私に教頭は続けて言った。



「母親がイギリス人でね、彼はハーフなんですよ。離婚して父親のいる日本に移り住んだらしいんですけど」