「B県立商栄学院高等学校3年、八神隼人君」
ワッと会場が盛り上がり、沢山の拍手がわき起こった。
みんな八神くんの名前を待っていたかのような歓声だ。
私も思わず拍手する手に力が入る。
すごい…本当にすごいよ八神くん!!
ステージの上に八神くんが上がると、拍手が一層大きくなる。
久しぶりに見る八神くんの姿を見て、ホッとしている反面胸が熱くなった。
ドキドキが止まらない。私、全然忘れられていないんだ…
賞状をもらい、正面を向いたとき目が合わないか緊張した。
バカだな…私がここにいるなんて知らないのに。期待しているなんて。
八神くん、少し痩せたような気がする。
でも自信に満ち溢れていてまっすぐに前を見つめる目は変わっていない。
元気に、頑張っているのよね…
私は手が痛くなるくらい拍手した。
「斉藤先生、絵を見に行きませんか?ほら僕たちギリギリに着いたから八神の絵を見ないできたでしょ?どれだけすごい絵を描いたのか、気になるんですよね」



