先生と呼ばないで【完】



八神君を見ると、特に驚いた様子もなく、真顔でペンを走らせていた。


…ちゃんと書いてるのかしら…



小テストの20分間、私は変な緊張感の中、黒板の前に座っていた。


きっと大丈夫…

全然授業出ていないんだから、100点なんてとれるはずない。



「…はい、終わります。後ろから集めてきて」



視線を感じ、八神君の方を見ると目が合った。


私を小馬鹿にしたような薄笑いを浮かべている。


あの余裕の笑みはどういうことなのだろう。


テストの点数がすごく気になる。


早く採点したい…



その後の八神君は、授業が終わるまで机にうつ伏せになって寝ていた。


注意したけど起きる様子もなく。



…今は授業を受けているだけマシだと思うしかないか…





休み時間になり、私はさっそく職員室でテストの採点を始めた。



まずは八神君からっ…



彼の答案用紙を見ると…



びっちり英語が埋まってあって。


しかも綺麗な字で驚いた。