先生と呼ばないで【完】




八神君はニタリと笑みを浮かべると、軽く手を振って階段を下りて行った。



何を考えているのか知らないけど…


午後の英語の授業までに勉強でもする気なの?


それでも絶対絶対、満点なんて取れるはずない。


…こうなったらすっごい難しくしてやろう。





そして午後になり、席についている八神君を見て、周りの生徒が驚いていた。


彼が授業に出ることは本当に珍しいことなんだろう。



「今日はまず初めに、小テストを行います。ちょっと難しいかもしれないけど、この1か月やってきたことをしっかり復習していればわかるものだから」



そう言って配ると、生徒たちは目を白黒させた。



「先生ー!ちょっと難しいどころじゃないじゃん!」



「こんなの無理ーー!」



ぶーぶーブーイングの嵐。



みんなゴメン…


でも私はどーしても番号を教えたくないの…!



「大丈夫よ、ただみんながどれだけ理解しているのか知りたいだけだから…」