先生と呼ばないで【完】




それからほぼ毎日、私は八神君を追いかける日々が続いた。


嫌がられてもうざがられても、説得は続ける。


いつか真面目に授業を受けてくれる日がくるはず。



彼は毎日場所を変えて寝ていたり、女の子と遊んでいたり。


キスしているところを見ちゃったこともあった。



でも…


私は大人。先生なんだから。こんな事に動じちゃ絶対ダメ。








「ウザい」





そんなある日。




屋上で寝ていた八神君を探し当てたときに、ハッキリと言われた。




「…わかってるよ、そんなの。でも先生は諦めないから」



寝転がってこちらを見る八神君に対して、私は仁王立ちになって彼を見下ろした。



「はぁ……そろそろ諦めてくれるかと思ったんだけど」



「フッ。私はそんなヤワな女じゃないから」



「フツーさ、人のキスシーンとか見たら、女の子は動じちゃったりしないわけ?」