『60~90番の人っ!会場に来てくださ~~~いっ!♪』




な、何だ…今の無駄に高い声…しかもこの声、社会の先生だよね?




ちなみにその社会の先生というのは、40~45歳くらい?の、おばさん教師。




ちょっぴり私の苦手なタイプなんだよね…だって面食いだからさ、風間くんにベタベタだしさ~若干腹立っちゃう。





「…っい。おーい。ことね………?」




………はっ!




い、いけないっ。ボーッとしてた。





風間くんに言われて、はっ…とした。



最近ボーッとすることが多い気がする。




「ごっごめんっ……」




私はまず謝って風間くんの方へ行った。




「あの約束………忘れたなんて言わないよなっ………?」





風間くんは私の顔を少し覗きこむようにして、そう言った。




きゃっ…! な、何っ!?




私の顔と風間くんの顔までの距離は、約10センチ。




私にとっては、死ぬほど近い距離。





顔が沸騰状態だよ…もうっ!