___そして、体育祭は、幕を閉じた。




それから片付けも終わり部屋に戻った。




な、なんか・・・




気まずい・・・・・・



風間くん・・・何やってるんだろう。




ふと見てみると、風間くんは、



携帯をいじっていた。


風間くんは、携帯の画面を見つめ、




急に、みるみる顔が赤くなった。




もしかして。




彼女とのメールかな・・・・・



・・・って、



考えすぎか。




ゴソ・・・



っ…ん?




肩で、何かが動いた気がした。




そこを見ると、




「っ…!!!きゃあああああああ!!」




む、む、虫が・・・・・・!!!




変な緑色の虫が、肩に乗っていた。




風間くんも、ビックリした様子で私を見ている。




「む、む、虫!!!!!!!!!!!!」




私は肩を指差しながら言った。



そう言うと、風間くんは何も言わずに虫を取ってくれた。





ぎゅっ




私は無意識に風間くんに、




しがみついていた。




虫が大の嫌いな私は、見るだけでも怖くなってしまう。