【完】キミへの想い。

そして、私にバトンが渡った。




3位4位は、結構後ろにいる。




あとは、1位を抜かすだけ・・・




「風間が応援しててるぞー!」




そんな、男子の声が聞こえた。




青組の女の子に言ったのかな……




い、今言わなくても。




自分のペースがおちた気がした。




「ことねっ・・・抜かせ!!!」




風間くんのチームの近くを走った時、




風間くんが、そう言った気がした。




え、私・・・!?




私、やっぱり単純だ。




風間くんの声が聞こえた瞬間に、




1位へ追いついた。