【完】キミへの想い。

そして、ついにアンカーの番になった。




「…………風間くんっ…!!




頑張れーっ!!」




………え?




今、心の中で叫んだはずが。




こ、声に出ちゃたぁーっ!?




・・・ち、近くに赤組いない。



セーフ。



風間くんを見ると、少し頬をピンクに染めていた。




聞こえてないといいけど・・・




そして、赤組に追い付き、風間くんは、



1位と並んだ。




ど、どっちを応援すればいいんだろう。




迷ったけど、もちろん



風間くん。




「抜かせっー!風間くんー!」



思いっきり叫んだ。




赤組が、近くにいないところでね。




そして、ゴール直前で、一歩抜かした。




パンッ!




『優勝は・・・』




学校中が、シーンと静まりかえる。




『青組です!!』




ワァアアアアア!



すごい歓声が上がる。




私も、心の中で喜んでいた。




おめでとうっ・・・!