『ことね、好きだよ・・・』




眠る、ことねに俺はそう言った。




起きてたら絶対言えないけど・・・




恥ずかしい、し。




俺は、小学校低学年のことから、ことねのことが好き。



いや、好きなんてものじゃないかもしれない。




何年間も片想いしてきたんだ。




話したことなんで、指で数えるくらいしか、ない。




しかも、

俺には、ツライ過去があるんだ_____




それを、話すのは、もっと先の話__




俺の心は、なかなか揺れず、高校も、どこに行くのか友達に教えてもらったりして、どうにかギリ合格した。




話すことすらできなかった俺に、



与えられた奇跡______



まさかの、寮で同室。




ことねが部屋に入ってきたときは、



言葉も出なかった。




自分の心拍数が上がってることがすぐに分かった。




クラスは、離れてしまった。




ちょうどあの日。



ことねが、倒れた日。




ことねは、知らないと思うけど、部屋まで運んだのは俺だ。