そろそろ担任の雷が落ちたらしい。



いかんいかん、成績は下げられたら困るからねぇ…




これで成績1だったら芳樹のせいだな…




ぼーっとしてると、いつの間にか皆移動し始めた。



なになに!?




「解散だって」




芳樹がそう言った。




「ふんっ、知ってるしっ」




うわ、今の超可愛くない。




「可愛くねーやつ」




「どうせ可愛くないですよーだ…」



もっと素直になれたらいいのに…




「はいはい、行くぞ」




私の手を引っ張り、寮に向かって歩き出した。




どうして、こんな素直じゃない私の相手してくれるの?




芳樹には疑問がいっぱいだ。