「お前、彼氏とクラス離れてんじゃん」



どんまい、と言いながら芳樹はヘラヘラ笑っている。



言葉と態度が合ってないけど…と思う。




「そうなのーっ」



ちょっと悲しそうな顔を見せると、芳樹は、急に真剣な顔になり、



「俺が仲良くしてやっから、元気出せ」



っ!?



芳樹が………や、優しい!?




ある意味怖い………ってひどいか。




「お前酷いこと考えてただろ」



ばれてるし……




キーンコーンカーンコーン…



よし、チャイムナイス!



「そろそろ行かんとな~~」



"遅刻しちゃう~~"と言いながら逃げるように教室へ行く。



ふー……危なかった。