「………はい?な、何言って…」


「はい」


春人くんは、私の身長に合わせて、目をつぶっている。



私に拒否権なしですかっ!?……む、無理だよ~…。



私ばっかりドキドキさせられてるじゃんか……春人くんばっか余裕みたい。


取り乱した春人くんを見てみたい。だから、するしかない…か。


勇気を振り絞り、私はほんの一瞬だけ、春人くんの唇に触れた。


離そうと思ったのに…そんなの遅く、後頭部をつかまれ、また春人くんのペースだ。



春人くん、どうすればドキドキしてくれるのかなっ…?



「どうかした……?」



春人くんは心配そうに聞いてきた。


やっと息ができた…。でも何か寂しい…



「なにをすれば春人くんドキドキしてくれるのっ………?」



「は?お、俺年中ドキドキですけど…」



私の手を取り、春人くんの心臓に私の手を当てた。わわっ……



__ドクンドクン



こ、こんなに?春人くんの心臓は、とてもバックバクしていた。



「だろ……?」


「うんっ…スゴい…」