「じゃ、じゃあ……あらため…




………んん!



"改めて、よろしくお願いします"



こう言おうとした時だった。




気づいた時には、私達の距離は0になってたんだ。




ファ、ファ、ファーストキス…!!





顔から火が出そうになってるのが、よく分かる。





「顔、真っ赤。あと、言っとくけど、俺の片想い10年だから。」




風間くんはそう言って、もう一度キスをした。今度は強引だ…



でもね、風間くんだから、嫌なんて思わないよ?嬉しいんだ。



「やっば。超嬉しい。………」




私をふわりと包み、風間くんの腕の中。




「っ…私も……」




そして、顔をあげると、眩しいくらいの笑顔があった。




「好きだよ。……っ…ことね」




ことね…って……




風間くんに呼ばれると、他の人に呼ばれる時なんかより、何倍もドキドキする。





「私も…好きだよ、春人………くん。」




でもやっぱり、私に呼び捨てはまだ無理みたいです。