「誰………?ま、真夏ちゃ…ん?」


「真夏?何でアイツが……」




風間くんは急にムスッとした顔をした。



え、私怒らせるようなことした…?それとも、真夏ちゃんって当てちゃった?



「真夏じゃない」



違うの…?じゃあ誰?………うじうじしている自分に腹が立つ。


さっさと聞けばいいのに、どこか引っ掛かるんだ。フラれるから。



いっそのこと、フラれちゃおうかな。好きな人知りたくなくなってきた。



きっと、自分がどうしようもなく傷つくから…




「俺の気持ちは変わってないよ。




中1の時から………



いや。小1の時から、ずっと…」




変、わってない?って?Who?誰?




「分かんないよ……」




真夏ちゃん以外に誰がいるって言うの





「俺、中1の時気持ち言った…よな?忘れたとかいうオチやめろよ…?」




中1…それって……私達が"付き合っていた" 時?




ずっと………だなんて……嘘…?




ポロッ




頬に一筋の涙が通った。



「嘘………?ドッキリ!とかないよね…?」



「ドッキリなんかじゃないし…。笑顔が可愛くて、天然で、誰にでも優しい…そんなことねが、俺の好きな、人」




涙が止まらない。こんなこと、ありえる?アリエール?洗剤の名前かって。………って。こんな時にギャグ言うとか私バカすぎ…




い、今…この8年間の思いをつたえなきゃ。




「わ、私……



「言わなくて…いいよ。仲田だろ?」



………はい?何故に、またまた芳樹?



「違うって言ったよね?芳樹は、違うの」



「じゃああんなに仲良くすんなよ…中1ん時も、休日遊んだりしてたんだろ。」



し、知ってたんだ…