………んんっ?ちょっと待った。




優勝だって?…………それって……





例の約束どうなるの!?まさか……というか、教えるんだよね?




「か、風間……くん?」




思いきって声をかけた。するとすぐに風間くんは振り返った。……反応はや。




「ゆ、ゆ、優勝したねっ……?あの…だから…その…す、好きな人の………」




そう言うと、風間くんは少し考えて、




「い、今言える?そいつの名前」




へっ…!?…今?…ナウ?…now?




む、無理だよ!とも言えず、



「は、はい…………」




何故こうも私は流されやすいのか。弱い自分に怒れちゃう。




「ええっ!?私から~………!?」




数秒後、叫んだ私。今からフラれろと!?か、風間くんなかなか酷い。





「俺からでもいいけど…」




あ、いいんだ。



何故か今の私は冷静だった。だってさ?どうせ私じゃないし、真夏ちゃんだってこと知ってるし、……はぁ。




本当に適当に芳樹とか言っとこうかな…