そもそも私が、か、か、可愛い訳なんてないし~っ!!




口が滑った?あ、他の誰かを考えてたとか…!私にあんな可愛い笑顔見せてくれるはずないもんね……




数秒前までの舞い上がりは何処へ行ったのか?って言うくらい私はネガティブに暗くなっていた。





「へ、へ、変なこと言って、ご、ごめん。忘れて。」




風間くんはそう言った。……やっぱり。


あ~あ。一度可愛いだなんて言われてみたいよ。風間くんにね。




忘れて…か。……無理に決まってんじゃん!!




あの笑顔と可愛いの言葉は一生忘れない自信ある…。風間天然記念物だよきっと。



『おっ~?!風間&丸山ペア!!もう見つけたんですねぇ?!優勝です!!おっめでと~♪』




これまた空気の読めない社会の先生のアナウンスが入った。…………出た。この"無駄"に高い声。聞いてるこっちがイライラしちゃうっていうね。



そして、会話は一切なく、先生の方へと向かった。



き、気まず~い!!こういうときどうするの?




そして、先生のところにつくと、何故だかとても誉められた。…う、嬉しくない…。




『旅行、楽しんできてね♪♪』




……シーン。風間くん嫌そうじゃない?