「ああ!この前の…!!」




「そうそう。覚えててくれたんだ(笑)」



「もちろんですっ…!!」




「あはは。可愛いね。下の名前何て言うの?」



な、名前!?



「ことね、です・・・」



「ことね…ね。ことねちゃん、よろしくね」



そう言って先輩は微笑んだ。



「先輩のお名前は何て言うんですか?」



図々しいかな…?



いきなり先輩に名前聞くとか・・・




「俺はね、岡田 光[オカダ ミツル]。



2年生だから、あんま変わらないね。」



2年生か…!!




てっきり、3年生かと思ってた。




「そ、そうなんですか!!よろしくお願いします!」



そう言って、ペコッとお辞儀をしておいた。




「あ、荷物持ってあげるよ。寮のでしょ?丁度俺も寮行くからついでで。」





えええ!!




悪いよね、そんな・・・・



私があたふたしていると、急に手元が軽くなった。



「はい、行くよ」



先輩は、そう言って歩き出した。



「に、荷物ありがとうございますっ!!」



「いえいえ」




そして、学校へ向かったのだ。