呪われた碧眼人形

部屋には疲れきった顔色をしている愛子と大量のメアリーがいた。

「何この状況。」

佳奈の言葉に愛子は力なく答えた。

「ここにフレッドはいなかった。」

「そう。他をあたるしかないか。」

その時だった。

山積みになったメアリーのうちの一体がすくっと立ち上がった。

そして愛子たちに歩みよってきた。

手にはなぜか包丁を持っていた。

そしてメアリーは低い声で喋った。

「殺すぞ。」

三人は部屋を飛び出して逃げ出した。