呪われた碧眼人形

「今のはなんだったんだろう。」

佳奈が精神状態を落ち着かせてから言った。

「わかるわけないでしょ。」

紗央莉はまだ興奮状態にいるようだった。

「でも、水の音は全く聞こえてこなくなったから良かったんじゃない。」

佳奈に言われるまで紗央莉は気づかなかった。

あの嫌な音は全く聞こえなくなっていた。

それはそれで不気味ではあった。

「とりあえず愛子はきっと一番奥の部屋に行っただろうから私たちも行きましょう。」

佳奈の提案により佳奈と紗央莉は一番奥の部屋に向かって歩き出した。