呪われた碧眼人形

紗央莉の父はさらに、話を続ける。

「西洋人形、メアリーは他にもいろんな設定があるんだ。メアリーの入っていたケースの下のほうにカードのような紙が入っているはずだから探してみてくれないかな。そこにメアリーに関するさまざまな設定が書かれているはずだから。」

愛子はメアリーの入っていたケースの下のほうをよくよく探してみた。

すると確かに小さいカードのような紙が入っていた。

「これですか。」

愛子が確認をとった。

「それであってるよ。少し読んでみてくれないかな。」

愛子はカードに目を落とした。

そこにはこのように書かれていた。

① メアリーはとてもさびしがりやだから、
ずっといっしょにいてあげて。

② メアリーはあなたのことがだいすきです。
メアリーをいじめないでね。

③ メアリーにはこいびとがいます。


愛子は最初の①と②は子どもが人形を正しく使うために書かれたものだろうと推測した。

文章がひらがなとカタカナなのは小さい子どもでも読めるようにするためだろう。

一番ひっかかるのは最後の③の文章だった。

なんの脈絡もなく急に恋人の話を持ち出しているところは愛子にとって気味悪く感じられた。

愛子は紗央莉の父におそるおそる尋ねた。

「最後の③の設定はどういう意味ですか。」