愛子はその人影を目で追いかけ続けた。

その人影は挙動不審な行動を繰り返していた。

なんとも怪しい姿だった。

そして、愛子の家の前に立ち止まったのだ。

これは放火犯に違いない。

そう思った愛子は人影に向かってあらかじめ用意しておいた石をおもいっきり投げた。

馬鹿げた方法に思われるが愛子はこれが一番まともな方法だと思った。

人影はあっけなく逃げていった。

これで放火にあうことはないだろうと愛子は安心して寝床に入った。