呪われた碧眼人形

休み時間、愛子は佳奈、紗央莉と駄弁っていた。

「香織、大丈夫かな?」

佳奈は心配そうに言った。

「きっと元気に復活してくれるよね。」

愛子が言った。

愛子はそうだと信じてやまないのだ。

「でも、放火ってヒドイ話しよね。」

紗央莉は気味悪いという感じで言った。

「そうよね。世の中、恐ろしいこともたくさんあるんだよね。」

佳奈も嫌悪感を表しながら言った。

「もしかして西洋人形の呪いじゃない?」

紗央莉が冗談半分で言った。

「やめてよ紗央莉、怖いこと言わないで。」

佳奈はすかさずつっこんだ。

「西洋人形の呪いなんてあるわけないじゃない。」

愛子も佳奈と同じようにつっこむ。

ここには愛子の信念もこもっていた。

やがてチャイムが鳴り、三人は席についた。