呪われた碧眼人形

とうとうチャイムが鳴ってしまった。

愛子はどうしようと思うばかりだった。

きっと、風邪をひいて寝込んでいるのか

遅刻なのだと愛子は願った。

遅刻して急いでるから私のメールに

返信できなかったんだと愛子は思った。

教室の扉が開いて生徒たちがいっせいに

席についた。

担任の本郷先生が入ってきたのだ。

本郷先生の表情はいつもより暗く見えた。

本郷先生の口からは思いもよらないことが

告げられた。

ただ、愛子にとっては予想どおりだった

かもしれない。