呪われた碧眼人形

暗闇の中に西洋人形が浮かんでいる。

悲しそうな碧眼でこちらを見つめている。

そして、低い声で西洋人形は言った。

「お前の大切な人は失われた。」

西洋人形はその言葉を何度も繰り返した。

「お前の大切な人は失われた。」

「お前の大切な人は失われた。」

「お前の大切な人は失われた。」

「お前の大切な人は失われた。」

愛子は怖くなった。

西洋人形がこちらに迫ってくる。

そして、至近距離で愛子にささやいた。

「次はお前だ。」