呪われた碧眼人形

「この西洋人形うちにもある。」

愛子がつぶやいた。

母は信じられないという表情を

浮かべている。

怖いという感情が親子二人の心を支配した。

「あの西洋人形はやく処分しましょう。」

母がようやく口をひらいた。

「でも、バチがあたらないかな。」

「家においておくほうが危険よ。はやく、あの人形を探してきなさい。」

母に促され、愛子は西洋人形を探しに、

リビングを出て自分の部屋へと向かった。