呪われた碧眼人形

「それ、大丈夫?」

紗央莉の言葉が三人の気持ちのすべてだった。

「大丈夫じゃないからこうしておびえてるのよ。」

香織は少し涙目になった。

「西洋人形のことを考え過ぎなのよ。あんなの迷信なんだから、もっと楽にしていけばいいんじゃない。」

佳奈がアドバイスじみたことを言う。

「西洋人形のことを考え過ぎているつもりはないの。でも、考え過ぎなのかなっていうふしは
ある。」

どういうことなのか。

愛子は香織の話に興味津々だった。