呪われた碧眼人形

家に着くと愛子は押し入れから

西洋人形を出してきた。

悲しそうな表情も今は憎らしい。

そして、庭に出て新聞紙をまるめ

マッチで火をつける。

もしもの時のためにバケツに水を

入れたものを用意しておいた。

炎が新聞紙を餌食にして燃え盛る。

そこに西洋人形を放り投げた。

火の粉が飛びちり、炎は煙をあげた。

西洋人形がみるみるうちに

焼き無くなってしまうはずだった。