なんと上から鉄柱が落ちてきたのだ。

愛子と佳奈は間一髪でそれを避けた。

愛子たちが通学している所は

高い建物が多く立ち並ぶ場所だった。

そして、愛子たちが歩いていたちょうど

頭上で建物の工事が行われていた。

その資材が落ちたのだった。

「愛子、大丈夫?」

「大丈夫だよ。」

愛子は内心、泣きそうだった。

鉄柱の落下した後の大きな音が

まだ通りに響いていた。