呪われた碧眼人形

愛子は三階を逃げまどった。

呪われた碧眼人形が追ってくる。

しかし、行き止まりにあたってしまった。

愛子はもう無理だと思った。

なにもかもがこれでおしまいだ。

呪われた館で呪い殺されるのだと愛子は思った。

しかし、メアリーの様子はちがった。

メアリーは愛子とある程度距離をとって話しかけてきた。

それは愛子が幾度となくみた西洋人形の夢のようだった。

「お前を殺す。」

「やめて。」

「我々の本拠地に乗り込んでおいて何を今さら命乞いだ。」

後ろから大量の西洋人形、メアリーが現れた。

全員刃物を持っており、いっせいに愛子に襲いかかった。