最凶の天使

「大体は軍と仲がよろしくないし、後方支援みたいな仕事がほとんどだね」

「へえ~」

「まあ、傭兵同士が戦ってるっていう現場もあるけど」

 ぼそりと口にした言葉に幸子は「えっ」と声を小さく上げる。

「内戦だとそういう事があるよ」

 幸子はそれにとてつもない違和感を覚えた。

「その国の人じゃない同士で戦ってるの?」

 ダグラスは無言で頷く。

「あなたも?」

「いいや」

 否定され幸子はなんとなくホッとした。