けど、あの日の柚帆はオレを敵扱いしてこなかった。 怒鳴ることもなくて。 周りと変わらない、いつもの普通の顔がずっと続いてた。 それも李音たちを慌てて探そうとしない理由だったのかもしれない。 「オレのドアホ……」 こんなバカだったけ、こんな単純だったけ 柚帆はな……あいつは何なんだろうな 友達では…ないんだろうな… するといきなり扉が開いた。