私と敵と好きな人と



私、何か悪いことしたのかな


あの日のことかやっぱり


おかしいじゃん、あの時から


薫が意地悪じゃなくて冷たいなんて


さっきは話せてたのに





「薫のバカ………」
    



帰っていこうとする薫の背中を見ながら

涙ぐんだ声でそう言った、