私と敵と好きな人と



「よぉし!薫!

 早く皆見つけるよ!!

 …で、どっち?」


はりきった私はキョロキョロと周りを見る


『さっきの人は右って言ってたぜ?』


「右ね!あっちか!……ってあっち!?」


右を見てみれば人気の少ない場所になっていくようだった


絶対違うじゃん!!

てことは………


「また、迷子だよ?」


『…だな』