私と敵と好きな人と




(あー、無理に近づけないじゃん…!)


それにしても綺麗な人に話しかけてるな……

美男美女か、おい


って、そんなこと言ってる暇じゃない


薫よりちょっと遠いとこでぼーっと待ってたら薫がこっちに早歩きで歩いてきた


(なに?!えっ??)


すると私の腕を掴み、笑顔でこういった



『すみません、オレ彼女いるんで!』