私と敵と好きな人と



ゴンッ!


「いった!なに?!」


何か頭を誰かに叩かれた。誰、いったい!

痛いんだけど!


『誰がバカだよ、お前の方がバカだろ』


「はぁ?!なにそれ!」


つい条件反射で声を上げてしまう。

それは相手が薫だからで。


『女子を叩いちゃダメだろ』


『いいんだよ、優太。こいつは』


後ろには薫、優太、千尋の3人が立っていた。


千尋は李音に話しかけていた。