咲と買い物が終わって、私は咲の家に来ていた。

私が咲の家に来たのは、メイクの仕方を教えてもらうためだ。

「これで..いいの?」

「うん!最初に比べたらすごく上手くなったよ?あとは明日になるのを待つだけだっ!」

「そっか..。本当にありがとう、咲。私、頑張るね!」

「いいんだよ!私もみずきとショッピングできて楽しかったし。明日、頑張って!」

「うん!」

咲にお昼をごちそうしてもらい、私が帰るときも咲は駅まで送ってくれた。

電車に乗り込んで咲に手を振ってから、私は電車の中で咲に教えてもらったことを練習した。

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家に着いて、コンビニで買った菓子パンを夕ご飯のかわりに急いで食べた。

その理由は、私は咲に教えてもらった、クッキーを作るため。

咲に、"上手にはできないかもしれないけど、優のために何かしたい"と伝えたら、これを進められた。

私はそれから何回も作り直して、やっと自分が納得できるものができた。

「でっきたぁ~...!」

ふと時計を見ると、10時だった。

「やっば!早く寝ないとっ..!」

私は後片付けをして、急いでお風呂に入りベットに飛び込んだ。


「あ..。」

携帯を充電しようと思って手に取ると、パカパカと携帯が光っていた。

「優からメールだ!」

そのことが嬉しくて急いで携帯を見た。

<もう寝た?
9時に電車着くから、その電車で待ち合わせな。
遅刻するなよ?(笑)おやすみ。>

優のメールの内容に笑いながら、返信する。

<今から寝るよ。
はーい!9時に駅ね。
優こそ、遅刻しちゃだめだよ!おやすみなさい。>

メールが届いたことを確認して、携帯を閉じた。

そして、明日のことを楽しみにしながら、私はそっと目をつむった。