それから半年程して、佑桜に一本の電話が入る。
「刑事さんですか?」

「何?」

「男が一週間寝たまま起きないんです!」

「今から向かう、場所は?」

「上(うわ)工場跡の一室内です」

「解った。待ってろ。」