それから私はいつものようにお店で働いた。
今日はありがたいことにお客さんもいつもよりも来てくれた。
だから咲夜のことを考える暇もなく仕事に集中できた。
夕方くらいにお店を早めに閉めて、お母さんの元へ向かう。
その間に太陽君から電話が来た。
『もしもし!今、東京着いたよ!これから父さんのとこ行ってみるんだ』
「あ、本当?お疲れ様!分かった!!」
『ひなは今何してるの?まだお店?』
「ううん!お店はさっき閉めて、お母さんのところ行ってるの」
『じゃあひなも病院向かってるんだ?場所は違うけど向かう場所が一緒なのは嬉しいな』
「私も!・・・太陽君がいるの当たり前になってて、今一緒にいないから少し寂しくて」
『ふふ。可愛いなぁひな。帰ったらぎゅーってしてあげるね』
「・・・うん!」
『あ、僕もう着きそうだ。父さんが入院してる病院駅から近いんだよね。じゃあまた後で電話するよ!』
「はぁい。またあとでね!」
私は笑顔だった。
電話が終わった後も。
やっぱり太陽君の事好きなんだな私。
軽い足取りで私は歩き始めた。

