………
……
…
「ひな、ごめん。本当」
「そんな謝らなくてもいいの!太陽君はお父さんの心配だけして!」
「・・・うん。でもひなのお母さんだって今ものすごく大変なのに傍にいてあげられないって、結構キツイ」
「太陽君・・・」
あの電話の後、僕は一時的に東京に戻る事になった。
さすがに夜だったし田舎だから電車も走ってない時間帯。
だから翌日の今日、朝一で帰る。
咲夜も心配してくれて車で送ると言ってくれたけど、遠慮しておいた。
ここから東京まで車で行くとなると半端ない距離になるから。
でも咲夜の好意を受け取り、とりあえず駅までは車で送ってもらうことにした。
「多分大したものじゃないんだろうけど、母さん一人で不安がってるからとりあえず傍にいてあげなきゃいけないんだ。様子見てすぐ戻ってくるから」
「・・・ありがとう太陽君」
「数日間だけ留守にするけど、ひなも一人で無理はしないで?もしあれなら咲夜に頼るとかでも・・・」
「咲夜!?咲夜は・・・駄目!」
「え?」
「あ、いや!!!う、うん!そうする」
やっぱり二人に何かあったのだろうか。
僕は少し確かめたくなった。
でも、やめておいた。
これから東京に行って、二人だけこの地に残る。
それだけでも不安なのにどうして確かめないのかと聞かれると、それは僕にも分からない。
もしかしたら僕とひなの絆を確かめるためにわざとかもしれないし、咲夜とひなが僕の知らない所でひっついてほしいからなのかもしれない。
・・・馬鹿だな僕は。
「じゃあ、行ってくるよ」
「あ!駅まで送るよ太陽君!!」
「咲夜が車で送ってくれるんだ。駅まで。来てくれるの?」
「あ・・・えっと。やっぱり私お店の準備とかあるし!!寂しいけど、ここでバイバイするね!!」
「そう?」
「うん!!」

