少しだけ咲夜が動揺したように見えたのは気のせいなのか。
ひなの名前を出すたびに少しだけ表情が変わる気がする。
もしかしたら二人の間で何かあったのかもしれない。
でも自信はない。
だって、僕は一度思い切り考えが外れてたんだから。
咲夜はひなのことを好きだと思ってた。
それは当たってなかった。
あんなにも自信をもって正解だと思っていた答えが全く違ったのは初めてだ。
~♪
「ん?俺の携帯じゃないから・・・太陽か。鳴ってるぞ」
「あ、本当だ」
僕は急いでポケットから携帯を取り出す。
画面には母さんの名前。
どうやら電話のようだ。
「ごめん。ちょっと電話出るね」
「早く出てやれ」
「うん」
咲夜に軽く頷き、電話に出る。
『太陽?太陽なのね??』
「僕の電話番号なんだから当たり前でしょ。どうしたの」
『落ち付いて聞いてほしいの・・・。あのね・・・?』
母さんからの電話。
内容は簡単なものだった。
「父さんが倒れた・・・?」

